項目間の比較を複数行い、いずれかで違いがあるレコードをビュー表示させたい場合があります。
たとえば、棚卸し前と後の設置場所「建物名」「階」「フロア」に関する項目の値がそれぞれひとつでも異なっていた場合の物品を一覧表示させたい場合などです。
「ひとつの項目」に対する「複数の値」のOR検索は、ビューの表示条件で設定できますが、「異なる項目」をビューの表示条件とした場合は、CBEEの仕様上OR検索ができません(AND検索になります)。
このような場合、あらかじめテーブルに、計算式で差異をチェックする管理項目を追加しておきます。そしてビューの表示条件にその管理項目を使用することで、項目の比較を複数行うOR検索ができます。
例を使って説明します。
■ 比較する項目名
- 「建物名(棚卸し前)」←→「建物名(棚卸し後)」
- 「階(棚卸し前)」←→「階(棚卸し後)」
- 「フロア(棚卸し前)」←→「フロア(棚卸し後)」
■ 手順
1. テーブル設定で差異をチェックする管理項目を追加します
① 管理者権限でログインします。
② 「環境設定」-> 「テーブル」をクリックします。
③ 「対象テーブルを選択」からビューの元となるテーブルを選択します。
④ 「項目追加」ボタンをクリックします。
⑤ 新しく追加された項目を以下のように設定します。
- 項目の名前: 差異チェッカー
- 型: テキスト型
⑥ 追加した項目の「詳細」ボタンをクリックし、計算値に以下のように入力し、「OK」ボタンをクリックします。
CONCAT(
EQUAL($建物名(棚卸し前), $建物名(棚卸し後), '0', '1'),
EQUAL($階(棚卸し前), $階(棚卸し後), '0', '1'),
EQUAL($フロア(棚卸し前), $フロア(棚卸し後), '0', '1')
)
※ CONCAT関数の中にコンマ区切りで、EQUAL($管理項目名,$比較対象の管理項目名,'0', '1')を増やせば、比較項目を増やせます。
⑦ 保存して戻る」ボタンをクリックします。
2. 前項で作った管理項目を利用してビューを作成します
① 「ビュー管理」 -> 「新規追加」をクリックします。
② ビューの名前を入力し、「次へ」をクリックした後、 ビューの元テーブルを選んで「次へ」をクリックします。
③ 表示させたい項目を追加し、「次へ」をクリックします。
④ 「条件の追加」ボタンで条件を追加し、以下の内容を入力した後、「次へ」をクリックします。
- 項目: 差異チェッカー
- 条件: 含む
- 値の種別: 固定値
- 値: 1
⑤ 「作成する」をクリックします。
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